Crosstalk 03

MAL-Wayプロジェクト 経験者座談会

参加者が主体となって「MALの戦略的企画案」を立案し、そのプロセスを通して「自立型人材」を育成するプロジェクト型研修であるMAL-Wayプロジェクト。通称「Mプロ」。今回はMプロを経験した3名の若手社員の視点から、三菱オートリースの「成長できる環境」を紐解きます。


※内容は2024年の取材当時のものです

Talk member

K.N.

営業統括部 営業企画課

2019年入社

北海道出身で、小・中学校時代は野球部、高校・大学時代はテニスに取り組んだ。邦楽ロックバンドの大ファン。

M.A.

営業五部 営業二課

2021年入社

神奈川県出身で、学生時代は新体操部に所属していた。旅行好きで、東南アジアを中心に海外にもよく行く。

N.K.

名古屋営業二部 営業一課

2020年入社

北海道出身で、小学校から大学まで野球一筋。現在でもオフの日は草野球やゴルフを楽しんでいる。

Theme 01

自らの成長を志して

みなさんがMプロに参加した理由についてお聞かせください。

Mプロは年に1度、選抜されたメンバーと複数のチームをつくり、MALの経営視点に立って新規事業や新戦略を立案します。普段の営業では、基本的に個々人に担当顧客が割り当てられるため、チームで物事を進める機会が多くありません。チームメンバーと経営者目線で会社の将来を考え、議論していくことは、自分のスキルアップにつながると感じたので参加しました。

私もK.N.さんと近い理由です。Mプロを通じて視野を広げつつ、自身の成長につなげたいと思いました。また勤務地や部署の垣根を超えて、いろいろな人とコミュニケーションを取ってみたいと思ったことも、理由の一つです。N.K.さんはいかがですか?

当社の経営層に、直接提案できる数少ない機会ですし、自分の殻を破るチャンスなので参加しました。“若手社員の登竜門”とも聞いていたので、今後MALの仕事で活躍していくためには、経験しておきたいと思っていました。

研修自体は結構ハードって聞いていたから、少し勇気が必要だったよね(笑)

通常の業務と並行して研修を進めることになるので、覚悟は必要ですよね。ただ、苦労なしに成長はあり得ませんから、自分がジャンプアップできる良い機会だと思いました。

時間の制約はありますが、明確な目的意識を持って参加できれば、自分の成長につながるんじゃないかと思います。

Theme 02

業務の経験をベースに、企画を立案

3名ともMプロでは、どのようなことに取り組みましたか?

私は3名1組のチームリーダーとして、提案の骨子を組み立てつつ、メンバー間の意見を取りまとめる役割を担っていました。Mプロでは、若手社員がリーダーを務めることがほとんどですが、自分の考えがうまく伝わらない場面も多く、苦労しました。

チームメンバーは経験豊富な先輩ばかりだから、最初は遠慮してしまうよね。

そうですね。そうした中で、私のチームは当社独自の「納車引き取りサービス」というのを立案しました。車検時に、整備工場の従業員がリース先へ社用車を引き取りに行って、工場へ運んでメンテナンスを行うサービスがあるのですが、近年は人手不足もあって、リース先の担当者自ら整備工場に持ち込むことが基本になっています。ただ、その時間を取ることが難しいお客様も多いため、MAL独自で納車引き取りサービスを行えば、工場の人手不足問題の軽減やお客様の要望に応えることができ、最終的にはMALのオートリース拡販に繋がると考え、企画化しました。

営業担当としてお客様と接しているM.K.さんならではの企画だね。私は「コンバートEV」への取り組みを立案しました。コンバートEVとは、ガソリン車のエンジンを、電気自動車(EV)のバッテリーに切り替える取り組みのことで、車の見た目はそのままで環境にやさしい車両になります。私も企画の呼び水になったのは、「お客様の声」でした。当時担当していたお客様の悩みを、企画に落とし込んでみたのです。

お客様の声をベースにつくるのは、説得力がありますよね。私は「移動制約者」をテーマとした企画をつくりました。例えば過疎化する地域の高齢者や、障がいを持つ人など、自由な移動が制限されてしまっている方に向けて、地域を走るオンデマンドバスの車内で、コンビニの商品を買えるようにするといったサービスです。私も田舎町の出身なので、「こんなサービスがあったら良いんじゃないか」という体験談をもとにしました。

自身の経験をベースに、関連部署や関係者にヒアリングを行って、定性的・定量的なデータを示すことができると、より確度の高い企画に仕上がるのかなと思います。

Theme 03

学びを次にどう活かすか

Mプロへの参加を経て、どのような場面でご自身の成長を実感できていますか?

経営層に提案を行う経験や、サービスに関連する知識が身につくことはもちろんですが、チームメイトやヒアリングを行った方々と接したことで、その人たちの考え方に触れ、「こんなアイデアもあったのか」と視野が広がるきっかけになりました。お客様に提案を行う際など、幅広い視点から話ができるようになったと思います。

私は、情報収集からアウトプットするまでの思考力が身についたのではないかと感じています。企画立案に向け、あらゆる情報を集め深くまで理解しないと、プロジェクトとして成立しません。現在は営業統括部で、営業戦略などを考える仕事をしていますが、根拠となる数字を集める姿勢は、Mプロを通して身につきました。

企画系の仕事は、Mプロの経験が直接的に活かされそうですね。私も自分たちが調査した範囲について知識が非常に深まり、それが商談やお客様への説明でも活かされたように思います。

Mプロに参加すれば成長できるのではなくて、Mプロに参加したことで得た学びを、本業にどう活かすかが大切だと感じるね。

そうですね。本業と並行しての参加なので、自分のキャパシティも広がったように感じます。マルチタスクに慣れて、効率的に仕事ができるようになりました。

スケジュール管理や分かりやすい資料の作成など、基礎的なビジネススキルを改めて学べました。意外とできていない部分も多かったなと(笑)

普段の業務に慣れてしまうと、気づかぬうちに疎かになっていることもあるよね。そこを見直せるのも、研修の良い点なのだと思います。

Theme 04

Mプロを経て、MALの未来を背負っていく

最後に、今後の目標をお願いします。

まずはMプロで学んだ思考力を磨き、営業にかかわる情報の分析、営業経験を活かした施策立案や制度設計など、営業環境の整備をしっかりと行っていきたいと思います。またゆくゆくは、他社と共創して一つのサービスを作り出すようなプロジェクトに、いつか携わってみたいと思います。

会社としてモビリティサービス企業への進化を目指している今、そうしたビジネスに関わるチャンスはありそうですよね。

そうなると嬉しいね。

私はMプロを通じて培った統率力や人脈を活かして、より多角的な視点で会社に貢献できる人材になりたいです。M.Aさんはどう?

日々の営業の中で、お客様のご期待に応えられず、悔しい思いをすることもあります。ゆくゆくは営業を助け、お客様に感謝される商品やサービスをつくる仕事に挑戦したいと思っています。

若手社員の登竜門ともいわれるMプロ。日々の業務と並行しながら、質の高いアウトプットを求められるため、両立は容易なことではありません。しかし、3名に共通するのは経営的な視点で MALの現状を捉えられるようになったこと。それぞれが困難な壁にぶつかりながらも、確かな成長を遂げています。

アセット 3